綿糸等のセルロース系繊維を苛性ソーダ溶液で処理して絹のような光沢を付与する方法。別名、シルケット加工とも呼ばれています。

1844年、イギリス人ジョンマーサーの基本原理に始まり、1896年ドイツ人トマス及びプレボストによる緊張マーセライズが発明され処理法をマーセリゼーションと命名してその特許を得ています。
この方法が日本に輸入されたのは明治30年ごろと言われ、現在では高級な綿織り編み製品には、高い比率でシルケット加工が施されています。

歴史のあるマーセライズ加工ですが、その加工技術は難度が高く、染色斑の大きな原因となっています。





入荷した原糸をカセ状に巻上げる工程 (カセ取り)からマーセライズ加工が始まります。
協力工場を経て原糸が綛形状に巻き上げられます。綛取りも加工に影響を与える重要な工程の一つです。
綛取りした糸を丁寧に裁き、マーセライズマシンに装填します。

綛をマーセライズマシンに装填し、苛性ソーダ溶液の中で緊張処理することで原綿が改質されます。
加工はコンピューターで緻密に制御され素材に合わせ適切な加工方法がセレクトできます。
当社の経験やノウハウ等、自動化され均一で安定した製品を再現します。


素材が改質された糸は本来原綿の持つ糸の捻れが戻り丸みのある楕円状の糸になります。。




小澤染工では、この加工ロスの原因を徹底的に追求をした結果、画期的な改善に成功し、
加工斑やロスが極めて少ない均一で安定した加工で現在業界において高い支持を獲得しています。
(1996年 マーセライズ加工方法及びマーセライズ加工機の特許取得)

染料室 チーズ カセ